創業ゼミナール3回目

2009年7月18日(土)今日で3回目です。先週の懇親会で会話させていただいた方々とお会いして、お互いに顔を見てニコっとするだけでもなんだかとても距離が短くなった感じがして、嬉しかったです。

 午前中の講義は、ライフアンドマネーコンサルタント株式会社 代表取締役 蒲島竜也先生で、「資金調達・公的支援策の活用」というテーマで講演を聴きました。

 先生自身も「創業塾」の卒業生ということで、同じ志を持つ私たち生徒もリラックスして聞くことが出来ました。

 「具体的な資金調達の方法」については①日本政策金融公庫、②商工組合中央金庫、③民間の金融機関があり、個人事業主や創業向きなのは①、フランチャイズの加盟店になるのなら②、なのだそうです。いづれにしても相談に行くとまず「手元資金はいくらあるの」と聞かれるそうですが、そこでひるんではいけない、という言葉が、グっときました。そして借りるための準備は2年が勝負、この間に事業の見通しが立っていないと、資金調達も難しいということがわかりました。また、借りる資金は出来るだけ長期の資金(たとえば5年)を借りたほうがよいとのアドバイスを受けました。1年もののほうが金利が安いので、短期の融資を繰り返したほうがよいのかと思っていたのですが、そうではないそうです。つまり長期で借りてできるだけ金利の低いもの、これがベストなのです。

「創業支援等:チャレンジ資金」は創業5年以内が資格です。「利子補給」は個人と法人とでどちらも平等の資格があります。「連帯保証人および担保」は個人事業主の場合は連帯保証人は必要ありませんが、法人の場合は代表取締役が連帯保証人になります。「経営改善貸付」は商工会議所の推薦が必要です。「新創業融資制度」は決算2期を経過していると資格がありません。「セーフティネット共済」は退職金の積み立て額の10倍を無利子で融資を受けることができ、退職金積み立て自体が節税対策にもなるので、会社の利益がでたら、お勧めです。「受給資格者創業支援助成金」は前職で5年以上雇用保険を受けていた人が対象で、退職後ハローワークで求職の手続きをとってから7日以上経過して「会社設立等届け」を出しておくと、助成金の受給資格となります。そして開業後1年以内に申請すると、事業開始にかかった金額の3分の1(最大200万円)が、助成金として支給されます。これはかなりおすすめですと先生が力説されていました。「中小企業基盤人材確保助成金」はたとえば、飲食業で板さんを雇用したい場合など年収350万円以上の基盤人材に対して140万円を上限(同様に5名までOK)に支給されます。一般労働者の場合はそれが30万円となりますが、同様に5名まで支給されます。「試行雇用奨励金」は事業開始後でもOKですので、いとこやおじさん、おばさんをこれで雇用する事例が多いそうです

このほか、たくさんの資金調達のお話を聞きましたが、とても頭に入りきれませんでしたが、わかったことは、人を雇うときには、(期間雇用)→(トライアル雇用)→(正社員)の順に助成金を受けるのが事業主としてのコツだと教えていただきました。

午後は、同じく蒲島先生のフリートーキングの講義で、ご自身の創業経験を語ってくれました。

まず、経営ってなに?それは「人」「物」「金」「情報」のやりくりです。とてもシンプルにしかもわかりやすく定義していただきました。

そして、事業を始める最初の決断は、「会社をやめる決断」・・これ同感です。

2番目は「事務所を借りる決断」先生はこれを創業時に(200万+毎月10万円の家賃)の決断をしたそうです。・・・うぅぅん僕には今その余裕はないな。3番目は人を雇った時だそうです、社長として自分の給料を削って頑張った時期があったそうです。そして、

1人のときが一番楽、

2人~3人はとてもお金がきつい

4人~5人は人間関係がきつい

6人はとても居心地がいい(ここまでを事業計画の第一目標にするとよい)

10人は再びお金がきつい

20人~30人は再び居心地がいい(事業計画の二番目の目標にするとよい)

とのことで、これって、企業経営の極意みたいな話でとても参考になりました。

 

次の講義は、日本政策金融公庫千葉支店国民生活事業 こくきん創業支援センターの山下先生から、「公的融資制度の活用方法」について「新創業融資制度」について説明をいただきました。その中でこの融資を申請するとき、妻を雇用したい場合には個人事業の場合は×、法人の場合は○なのだということがわかりました。

 

最後に、千葉市経済振興課の方から「千葉市チャレンジ資金」の融資制度のご説明をうけました。ここでのキーメッセージはいろいろな公的融資制度がある中で、条件を満たせはそれぞれ、中小企業を支援する公的融資があって、事業のいろいろな段階でそれらをうまく使うこと、そしてこの千葉市チャレンジ資金融資制度がもっとも有利な制度だということ。

結論として、「千葉市チャレンジ資金融資制度」→「日本政策金融公庫」→「商工組合中央金庫」→「信用金庫」→「地方銀行」→「都市銀行」の順番で資金調達をし、それと平行して、事業のための助成金、雇用のための助成金をうまく活用すべきでその期間はだいたい創業3年以内が賞味期限ですよ、ということでした。